世界8都市に暮らす人たちの8割が地球温暖化への危機感を抱いているが、東京では便利な生活を犠牲にしたくないと4割が考えていることが、博報堂生活総合研究所の調査でわかった。
同研究所では、世界各国の環境問題に対する意識と行動を探ろうと今年3月、東京、ニューヨーク、パリ、ミラノなど世界8都市に住む2600人を対象にアンケートした。
その結果、「環境保護のために手間やコストをかけても貢献したい」(88%)、「自分は地球環境を守る責任があると思う」(83%)など、8都市平均で8割以上が環境に配慮する意識を持つことがわかった。
東京は、地球温暖化への危機感は88%、経済発展よりも環境保護を優先すべきは90%と8都市の中でもトップだった。しかし、地球環境に配慮した行動が日常的な習慣になっているとしたのは、ミラノで90%、パリ86%だったが、東京は58%で最下位。高い意識の反面、行動が伴っていないことがわかった。
温暖化防止のため便利な生活を犠牲にしたくないと答えたのも42%で最多。ミラノ16%、パリ19%などと比べ突出している。同研究所では、東京の人は高い意識と、長年の便利な生活を犠牲にしたくないとの“エコジレンマ”に悩んでいることが浮き彫りになった、と分析している。
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