月曜日

Desktop PC sales survey results

BCNが6月23日に発表した5月のデスクトップPCの販売動向調査結果によると、ディスプレイが付属しない単体PCの販売台数が前年同月比で8.2%増だった。ディスプレイ付きPCの販売台数は同10.4%減だったのと対照的だ。単体PCの平均単価は7万6000円と、ディスプレイ付き(14万6000円)のほぼ半額。「デスクトップPC市場の成熟化に伴い、2台目、3台目需要として低価格なモデルが支持を集める傾向にある」と同社は分析する。 デスクトップPCの全販売台数のうち単体PCが約30%、ディスプレイ付きが約70%。売り上げ額の構成比は、単体PCが18.2%、ディスプレイ付きが81.8%だった。単価はどちらも下落傾向にある。 単体PCは外資系ブランドが市場を開拓。メーカー別台数シェアは、eMachinesが44%、ゲートウェイが28.8%、シャープが8.9%、日本エイサーが8.5%だった。eMachinesとゲートウェイは今春に発売した新モデルの売れ行きが好調。eMachinesが4~5万円で販売している「J4504」「J4506」の人気が高まったという。 ディスプレイ付きは国内メーカーが強く、台数シェアは、NECが30%、富士通が28.6%、アップルが14.6%、ソニーが13.6%。富士通とNECがトップを争っており、NECがトップになったのは3カ月ぶり。

Printing on both sides "to reduce the use of paper" to launch new products

IT化して大量の情報を扱うようになり、かえって使用する紙の量が増えた会社は少なくない。このため、節減対策としてプリンターに裏紙を使用するところも多い。ところが紙詰まりや故障が頻発するケースも出ている。裏紙は使うべきなのか。

■プリンター製造会社「裏紙の使用は推奨しない」

 裏紙のプリンター使用に関しては賛否がわかれる。賛成派は、環境への配慮やコストの削減につながるといった点を挙げる。一方、反対は、裏紙の使用がプリンターの故障につながるという理由からだ。ネットの書き込みによると、

  「裏紙が原因でトラブルを起こしたため、職場内の裏紙使用を禁止しました」

という会社もあるようだ。

 そのトラブルとは、ホチキスをつけたままの裏紙や折れ曲がった紙を使用したところ、紙詰まりが起こったというもの。さらに、「裏紙に印刷すると紙にしわが寄って、字がつぶれて読めないことがあって再印刷。結局無駄印刷が増えるんです」という指摘も書かれている。

 複数のプリンター製造販売会社に問い合わせると、裏紙の使用は「推奨していない」と回答している。製品の説明書やホームページの商品説明欄で、裏紙の使用は紙詰まりの原因になると明記しているところもある。ある担当者は、「技術的には裏紙を使用しての印刷は可能だが、自己責任の範囲での使用として欲しい」と釘を刺す。

  「一見、保存状態の良い裏紙を使用した場合でも紙詰まりや故障の原因になる」

と話すのは、印刷関連用品を販売するクラフトヒューマック(石川県白山市)の担当者だ。その訳はプリンターの構造にある。

 企業で使われるレーザープリンターでは、印刷の工程で紙が静電気を帯び、さらに加熱されてカールしてくるという。そのため新品の用紙に比べて紙詰まりを起こしやすくなる。また、他メーカーのプリンターで印刷したものを裏紙として使用すると、融点の違いから印字されたトナーが溶けて機械内部に付着し、故障の原因にもなる。特にカラーレーザーやカラーコピーで印刷したものをモノクロレーザーで使うと、その確率がかなり高くなるそうだ。

■両面印刷など「紙の使用を減らす」新商品を発売

 エプソン販売によると、プリンターの修理費は技術料と部品代で数万円はかかることが多い。裏紙使用で故障となれば、コスト削減が一転してコスト増になる。

 そうはいってもコスト削減を考えると、できれば裏紙を使いたい、というのが企業の本音。そこでプリンター製造各社は視点を変えて、「紙の使用を減らす」コンセプトの新商品を発売するようになっている。

 キヤノンでは、両面印刷や1枚に2ページ分を割り付けられる機能をほとんどのプリンターにつけていて、広報担当者によるとこうした商品の売れ行きが伸びている。

 また、富士ゼロックスでは「コピー、スキャナー、プリンターが1台になった複合機タイプが人気だ」という。紙の資料を簡単にデータ化でき、紙の使用が格段に減る。さらに、データ化した資料に付箋をつけたりと、まるで紙のように画面上で扱うことができるソフト「DocuWorks」も発売していて、販売ライセンス数はこれまでに200万件を突破している。

木曜日

Family, friends and loved ones of mail, the reply is coming and how much time or anxiety

アイシェアは6月11日、「友人への連絡に関する意識調査」の結果を発表した。調査は5月27日から同29日まで、無料メール転送サービスCLUB BBQの会員を対象に実施したもので、有効回答数は469件。



 友人との連絡は電話とメールのどちらが多いかという質問には、全体の83.4%が「メール」と回答しており、「電話」の16.6%を大きく引き離した。しかし男女別に見ると、女性では「メール」という回答が9割を超えているのに対し、男性では77.1%。残る2割は「電話」を利用すると回答するなど男女間で連絡方法に差がみられた。

 返事が必要な状況であるにも関わらず、友人とのメールを故意に無視したことがあるかどうかを聞いたところ、約8割が「ある」と回答した。無視する状況は「仕事中」がトップで51.0%、次いで「寝ていて」が45.0%、「運転中」が36.5%、「面倒だから」が27.1%、「食事中」が27.3%と続いた。なお、男性では「恋人といる時」が19.8%、「他の友人と遊んでいる時」が16.3%だったのに対し、女性では「他の友人と遊んでいる時」が25.1%で「恋人といる時」の14.2%となった。

 「自分から家族や友人、恋人にメールをした時、返信がどのくらいの時間来ないと不安になるか」という質問には、約半数の49.7%が「全く不安にならない」と回答する一方、「10分以上で不安になる」「30分以上で不安になる」「1時間以上で不安になる」という回答も2割に達した。

水曜日

Earthquake research leader

その日、地震の「波」は、中国・四川省から、なんと世界を6周するまで収まらなかった。波が地球上を一周するごとに、研究所のスタッフはそれを観測した。それほど、中国・四川省の地震は強烈なものであったという。また、世界各地で観測されたその地震データは、即座にネットを経由して世界の研究者でお互いに共有された、という。



 こんな話を聞いた場所は、東京大学・地震研究所だ。実はこの5月31日を皮切りに、同研究所では「ラボ・ツアー(研究所ツアー)」と称して、毎月1回、一般からの応募者に研究所の中ではどんな研究がされているのか? ということを公開することになった。その最初のツアーに記者は参加させていただいた。

 ツアーはおよそ2時間ほどで同研究所の中を周る、という趣向だ。そのナビゲーターとなってくれたのは、同研究所の助教、アウトリーチ(広報)担当の大木聖子さんだ。

 大木さんは北大、東大を経て米国サンディエゴのスクリプス海洋研究所で研究生活を送った後、日本に帰ってこの仕事を始めた、という。彼女の説明は素人にも大変わかりやすく、ツアー中の話も大変に面白かった。彼女は今後はこの地震研究所の「顔」として活躍が期待されており、5月19日には朝日新聞「探求人」のコラムで写真入りで紹介されている。

 ツアーの始まりは午後2時。集まったのは、私を含めて中年の男性7人と、小学生の子供連れのお母さんだった。定員は今回は10人と少ない。

■ツアー中に地震が発生!

 ツアーの最初は同研究所の1号館6階にある地震予知情報センターだ。ここにある2台の大きなディスプレイには、リアルタイムで地震の情報が入ってくる。

 ちょうどツアーが始まってすぐ、ここに来たばかりの午後2時3分に、偶然にも茨城県沖でマグニチュード5.1の地震が発生。宮城県や茨城県などで震度2を記録した。その様子がリアルタイムで目の前のディスプレイに映しだされると、大木さんは「私たちでも、地震が実際にあったそのときに、このディスプレイの前にいることなんて、そんなにないんですよ!」と、少々興奮していた。

 ディスプレイに映し出されている地震計は、確かにその範囲では振り切れていた。

■世界の地震・日本の地震

 それから、大木さんに連れられて行ったのは、地震発生を書いた世界地図の前。そこで世界の地震と日本の地震の話を聞いた。

 日本は地震国と言われているが、実は日本では体に感じない地震を含めると、5分に一回地震がある、という。また、全世界観測される地震の約1割が日本で起きている、ともいう。そして、大木さんの説明してくれた地震発生の地図を見ると、日本は真っ赤な丸で埋まっている。これは、日本が「太平洋プレート」と、「フィリピン海プレート」という2つの「プレート」の合間にあるからだ、とのことなのだそうだ。

■ツアーは続く

 IT時代には時代遅れになった遠隔地震計などを見たあと、建物の1階にある「P波」と「S波」の説明模型を見せてくれた。

 これは大木さんの専門分野とのことで、説明も非常にわかりやすく、そこにいた小学生の男の子も、模型を触って理解をしたようだった。実際、「なぜP波がS 波よりも早く伝播するのか?」ということがこの模型を使って見ると、よくわかる。また、海底ケーブルにくっつけて使う、リアルタイムで海底の地震を観測する地震計なども見せていただいた。大変に大きなものだが、今は新しい2リットルのペットボトル様のものを開発中だという。

 さらに、この研究所で作っている「海底地震計」を作っている部屋に案内され、私たちはたくさんの黄色い「海坊主」みたいな地震計を見せていただいた。

 この地震計は内部にハードディスクを内蔵したLinuxをOSとしたコンピュータを持ち、電池駆動で1年までのオフラインの地震観測を行う、という。内部はハードディスクを使うために完全な真空にはできない、とか、球体の接合部分にはパッキンなどは劣化しやすいので一切使われていない、とか、技術的にもさまざまな工夫がされており、その話を聞くだけで大変に面白かった。

 ツアーの最後は、「免震構造」になっているこの建物自身の地下を見せていただいた。巨大なこの建物はなんと複数の「ゴム」の上に「浮いて」いるのだが、そのゴムを実際に見せていただいた。このゴムの中心には、鉛のような柔らかな金属素材の柱があるとのことで、数ヘルツの揺れはここで吸収し、建物にダメージを与えないようになっているが、さらに大きな揺れは、金属の中心が「折れる」ことによって、吸収をするのだという。

 そして最後に、同研究所のロビーに到着。大木さんはじめ研究所のメンバーが今回の見学者のさまざまな質問を受け、答えていただいた。その中には、もちろん中国・四川省の地震のことなどもあり、大変に興味深かった。同研究所の四川地震にかかわる研究の一部はこちら。このページでは、GoogleEarthで読み込んで地震の位置や大きさを表示するkml形式のファイルもある。

■研究所の今後

 ところで、この東大の地震研究所の初代所長は、土木工学の博士、末廣恭二氏なのだが、研究所創立10周年の折に、その創立のいきさつを書いた銘板が1号館のエレベーターの上に飾ってある(オリジナルはなくなっており、レプリカであるとのこと)。この文は寺田寅彦(当時研究所員)の手になるとのことだ。

 なお、このツアーは東京大学地震研究所のホームページで毎月告知があり、誰でも申し込めるとのこと。実は記者もひょんなことからこのホームページを発見し、ラボツアーに参加希望のメールを送った。

 7月30日には同研究所の一般公開が行われる。四川の大地震を見て、人事ではない、と考える日本人の一人としては、ぜひ足を運んでいただきたい、と思う。

月曜日

Countering global warming as a new guideline for Japan on Tuesday.

福田首相は9日夜、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、地球温暖化対策に関する日本としての新たな指針を発表した。

 焦点となっている、2020~30年ごろまでの温室効果ガス削減の中期目標に関し、「2020年までに05年比14%削減が可能」との見通しを明らかにした。

 ガス排出枠を企業間で取引する排出量取引制度については、「今年秋には国内統合市場の試行的実施、実験を開始する」と述べ、国内で導入する考えを表明した。

 新たな指針は、温暖化対策に関する考えを包括的に提言した「福田ビジョン」と言えるもので、7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に向け、国内外の議論を主導する狙いがある。首相は「低炭素革命に真剣に取り組んでこそ、国際社会における日本の存在感を高め、日本経済をさらに強固にできる」と強調した。

 首相は指針の中で、2050年までのガス排出量の長期目標として、「現状から60~80%の削減」を明示した。

 中期目標については、「『すぐ手が届く将来』を論じる以上、単なるかけ声や、政治的プロパガンダのような目標設定ゲームに時間を費やす余裕はもはやない」と訴えた。「20年までに05年比14%削減」を可能とする根拠としては、日本が提唱する、産業分野別に温室効果ガス削減可能量を積み上げる「セクター別アプローチ」を適用し、今後予想される最新の省エネルギー・新エネルギー技術の導入を検証して出した数値だと説明。

 そのうえで、「京都議定書」後の枠組み作り交渉の期限となる来年末の国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)を念頭に、「来年のしかるべき時期に、わが国の国別総量目標を発表したい。これは中期目標だ」と述べた。

Brain waves with his alter ego "avatar" operation

筋疾患や脊髄(せきずい)損傷などで手足が自由に動かない人たちに3次元仮想空間で散歩や買い物を楽しんでもらおうと、脳波を使って自身の分身「アバター」を操作する研究を、慶應義塾大の牛場潤一講師らが進めている。今年5月、筋肉の病気で手足が不自由な男性が実証実験に協力し、米リンデンラボ社が運営する仮想空間「セカンドライフ」でアバターを動かすことに成功した。

 アバターを操作するためには、頭に脳波を測定する電極を付け、頭の中で手足を動かしたイメージをした時と何もしていない時の違いを検知。これをスイッチとして使う。「ブレーン・マシン・インターフェース」(BMI)と呼ばれる技術で、「前進」「左に曲がる」「右に曲がる」の3種類の操作に成功した。左手を握るイメージで「左折」し、イメージすることをやめると「止まり」、足を動かして前に進むイメージで「前進」といった具合だ。

 頭骨内に機器を埋め込み、無線信号で機器を動かす研究は既にある。しかし、牛場講師はヘッドホンのように着脱できる装置を作ることにこだわった。「脳に埋め込む実験について聞いた時、恐怖感と違和感を覚えた。家電のような感覚で使え、思ったら動くという直接的な操作ができる機器を作りたいと考えた」という。

 実験はまず、被験者が「左折」「右折」「前進」のイメージを繰り返し、基礎データとなる脳波を記録する。牛場講師によると、何もしていない時の規則的な波が、動かそうと思うとランダムな波に変わる。しかし違いは微妙で、時間が経つに従って変化していく。

 協力したのは、東京都内に住む40代の男性。筋肉疾患のため、上腕が少し動く以外、首から下を動かすことはできない。最初は思い通りアバターを動かせなかった。牛場講師は「何度か練習するとうまく動くようになるが、できるようになった実感はわかないようだ」という。協力者の男性は、イメージの仕方を変えたわけではなく、何が理由でアバターが思い通りに動くようになったかは分からないという。男性は30年前から足が動かないため、「足を動かすイメージを忘れてしまった」というが、「前進」がうまく、左右のエラーが多い。電動車椅子の操作棒を倒すイメージが「前進」のイメージになっており、脳内では、足を動かすことと同じような場所が活性化しているという。

 牛場講師によると、男性は「外に出ることがおっくうになっていたが、セカンドライフで会った学生に実際に会うために大学に行こうという気分になった」という。牛場講師は「偶然出会った人と知り合いになったり、面白いものを見つけて買ったり、現実に近い楽しみ方ができる。現実の生活を楽しむモチベーションになるのではないか」と話した。次は、セカンドライフ内で買い物をする実験を計画している

金曜日

Most manufacturers want to change jobs engineers Rankings

リクルートが運営する「リクナビ NEXT Tech 総研」は、メーカーに勤めるエンジニア3,092人に対し「働いてみたいメーカー」に関するアンケート調査を実施、2008年6月5日、その結果を発表した。

・エンジニアが転職したい人気メーカーランキング

1位「トヨタ自動車」
2位「ソニー」
3位「松下電器産業」
4位「本田技研工業」
5位「キヤノン」
6位「シャープ」
7位「デンソー」
8位「日立製作所」
9位「東芝」
10位「日本電気(NEC)」

1位に選ばれたのは「トヨタ自動車」。そして2位「ソニー」、3位「松下電器産業」と続いた。

なお、トヨタの評価ポイントとして、「給与が同業他社よりも高い」62.3%、「技術開発のウエート、技術指向が高い」61.9%、「自分の今の技術を生かせる」58.7%、「自分の技術力や仕事を正当に評価してくれる」58.7%などの意見が挙げられた。

上位企業の中でも、評価ポイントは「技術志向」が1位であったり、「従業員への評価・待遇」が1位であったりと、“見どころ”に差があり企業の特色を表す結果となった。

木曜日

[Johnson Space Center (Texas State)

【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=山田聡】国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の星出彰彦さん(39)は米中部時間3日午後6時42分(日本時間4日午前8時42分)、日本の有人宇宙施設「きぼう」の中核となる船内実験室を、ロボットアームを使ってISSに取り付けることに成功した。

 初飛行の星出さんは、最初の難関を無事にクリアした。

 アームの操作は、操縦かんを握る星出さんと、カメラなどで位置の確認をする補佐役のカレン・ナイバーグ飛行士(38)が組んで行った。

 星出さんはまず同日午後3時49分(同午前5時49分)、シャトルの貨物室に固定された船内実験室をアームでつかんで取り出した。

 それから約3時間かけて、実験室の向きを90度回転させながら、設置場所となるISSの「ハーモニー」という連結部分に運んだ。

水曜日

I want women's top mobile phone functions is "watertight"

「女性にモテたいソフトバンク。日本中の女性をとりこにしたいという思いで一生懸命デザインした」──ソフトバンクモバイルが6月3日発表した携帯電話端末の夏モデルは、ずばり「女性がキーワード」。新製品12機種のうち、再参入のNEC製を含め女性向けとして8機種をそろえた。他社に比べ男性比率が高かったが、孫正義社長は「『女性はソフトバンク』にしたい」とブランドイメージの向上とあわせ、加入者の女性比率引き上げを図っていく。



 女性向け8機種は、LEDイルミネーションが目立つ「821N」(NEC)や、見る角度によって色が変化する「カッティングミラーデザイン」を採用した「824P」(パナソニックモバイルコミュニケーションズ)、PANTONEカラーのバリエーションで売れ筋に育ったモデルの新製品「825SH」(シャープ)など。

 中でも孫社長が胸を張るのは、「THE PREMIUM WATERPROOF 824SH」(シャープ)や「TROPICAL 823P」(パナソニックモバイルコミュニケーションズ)という防水モデル。女性をターゲットに市場調査したところ、何度調査しても女性が欲しい機能のトップは「防水」だったという。

 「女性はワンセグやGPSやFeliCaなどより、圧倒的に防水機能が望まれていて驚いた。防水といえばスポーツやアウトドアのイメージだが、お風呂に入りながらメールを打つ──ということが背景にあるようだ」(孫社長)

 「女性が求める防水ケータイとは?」という観点から開発したのが824SHと823P。「従来の防水ケータイはゴツくて厚かった」が、824SHは防水・ワンセグ対応端末として世界最薄という15.3ミリのスリムなデザインを採用し、823Pはトロピカルカラーに防水ワンセグ端末としては最大の3.0インチディスプレイや、パナソニック得意のワンプッシュオープンで、風呂場でもメールやワンセグを快適に楽しめるようにした。

 旧ボーダフォン買収から2年。快進撃が続くソフトバンクモバイルだが、加入者増は「端末の先進性や料金体系」がフックになってきたという認識だ。「若干弱いと思っていた」という端末ラインアップを見直し、女性向け端末の企画開発に1年前から着手。「男性エンジニアがつい設計しがちな機能ではなく、セクシーさ、フェミニンさなど、外観デザインにとどまらない世界観にこだわり抜いた」という8機種を一気に発表した。

 一方、いわゆる男性向け端末の新製品は2機種。「ソフトバンクは女性ばかり大切にするのか? はいそうです(笑)というくらい、今年は女性を大切にしようという思いだ」

●「競争はすばらしい」

 高機能端末の拡充も忘れない。NTTドコモ向けでヒットしたパナソニック製「VIERAケータイ」が「921P」として登場。第5世代になったシャープ製「AQUOSケータイ 923SH」には、孫社長が発案したというWikipedia連動辞書機能、「地図」ボタンワンプッシュでGPS連動地図を表示する機能や、液晶テレビ「AQUOS」専用ネットサービス「Yahoo!JAPAN for AQUOS」へのアクセスや操作をリモコンとして行えるようにする家電連携機能など、独自機能の強化も進めた。

 「競争というのはすばらしいものだ」──孫社長がそう紹介したのは、1端末で2つの電話番号とメールアドレスを使い分けられる「ダブルナンバー」。NTTドコモの「2in1」に追随した格好だが、「単なる後追いでは芸がないと言われる」と、追加回線でもファイル添付ができるようにするなど、「もう一歩進化させた」。

 絵文字デザインも一新。「全部の絵文字のデザイン好感度が3社中で1位になるように」と指示し、他キャリアでの文字化け防止機能とあわせて新機種から順次搭載する。5月中旬に実施したネット調査では、絵文字の好感度は3社中で実際に1位になった、という。

 この日、夏モデルを発表したKDDI(au)が、基本料金を月額980円に抑えた新プランの導入を発表。auによるホワイトプラン対抗策だが、孫社長は「auの新プランにはいろいろ条件があるようだが、ホワイトプランは全くの無条件で980円。無料通話できる『ただ友のワ』も広がっている」と余裕を見せ、当面、料金プランは現行ホワイトプランを中心に展開していく。

 「かんたん携帯」が「らくらくホン」に酷似しているとしてNTTドコモが3月、「821T」の製造販売差し止めを求める仮処分を申し立てたが、「差し止め請求は認められなかった。何ら権利を侵害したものではない。ある部分が似ていることもあるが、競争して切磋琢磨し、独自性も出している」とコメントした。

 ソフトバンクモバイルからの登場が近く公表されるのでは、という推測が広がる3G版iPhoneについては、孫社長は「噂には一切コメントしない」と従来通りのコメントだった。

火曜日

Internet radio stations, "Suono Dolce" in making P2P live field trials have started.

ニッポン放送、インプレスイメージワークス、ウタゴエ、Jストリームの4社は2日、ニッポン放送のインターネットラジオ局「Suono Dolce」でP2Pライブ配信を行なう実証実験を開始した。期間は6月30日まで。

 Suono Dolceは、幅広い音楽ジャンルのラブソングを映像とともに24時間ストリーミング配信するインターネットラジオ局。今回の実証実験ではP2P技術を用いて、スタジオや街の様子の映像と音楽を24時間ライブ配信する。ビットレートは音声が192kbps、映像が508kbps。音声については、CD並みの音質としている。

 今回の実証実験では、インプレスイメージワークスが企画・運営するほか、ニッポン放送がコンテンツの提供、Jストリームがエンコーディングからライブ配信までのネットワークとサーバーの提供、ウタゴエが映像と音楽をP2P配信するソフトウェア「UG Live (Ocean Grid)」の提供を行なう。

月曜日

Tired eyes:肩こりworking with computers, vision loss

毛様体筋の疲労を回復させるサプリメントを摂取する方法もある。その一つがクチナシの果実から抽出されたクロセチンだ。サフランなどにも含まれる天然カロテノイドの一種だ。おせち料理のくりきんとんなど、昔から黄色の着色料として使われてきた色素だ。

疲れ目:パソコン作業で肩こり、視力低下など眼精疲労 

 梶田医師らは眼精疲労の症状をもつ13人を二つのグループに分け、一方には1日10ミリグラムのクロセチン、もう一方には同量の偽サプリメント(プラセボ)をそれぞれ4週間摂取してもらい、効果を比較した。その結果、クロセチンの摂取群は、プラセボ群に比べ、毛様体筋の疲労が速く回復することが分かった。

 ◇交通事故後に発症

 こうした効果が解明できたのは、梶田医師が毛様体筋の微妙な活動の様子(水晶体の振動)を目の疲れの指標として計測する方法を開発したからだ。この装置で目を調べると、視力がよいからといって、毛様体筋の働きが正常とは限らないことが分かる。

 交通事故に遭った16歳の女性は左右の視力が各1・2とよいのに、目を酷使すると頭痛などの症状が表れる眼精疲労を訴えた。梶田医師が診たところ、毛様体筋が緊張していることが分かった。目に合ったメガネを使い始めたところ、1~2カ月で眼精疲労の症状が消えた。

 梶田医師は「交通事故でむち打ち症になった人の約1~2割でこうしたケースが見られるので、自分の目に合ったメガネかどうかをチェックすることが大切だ」と話す